このままでは桜ヶ丘交差点は歩道橋でしか渡れなくなります!!

このままでは桜ヶ丘交差点は歩道橋でしか渡れなくなります!!

2020年9月14日 オフ 投稿者: sales_tt03740r

1.拡幅工事の進捗状況

2018年9月に中原街道の記事を記載してから約2年が経とうとしています。この間、事業は進捗していますが、状況も変化しています。
2年前との違いの大きな点は以下の通りです。
①用地取得率が60%から、現状は約80%となりました。
②事業期間が2020年度末であるが、現状の進捗状況から、再度事業期間の延長が行われる見通しとなっています。
③久田の筋違い道路は、今年末ごろには解消される見通しとなり、併せて交差点から久田自治会館までの約50メートルの区間の歩道が整備される予定です。

2.桜ヶ丘交差点の課題

以上の状況の中で、様々な課題も浮かび上がっています。
その最大の課題が「桜ヶ丘交差点」の歩道橋設置です。
県の考え方は、県道拡幅後は、桜ヶ丘交差点の東側の平面での横断歩道を廃して、横断歩道橋のみとする考えです。
 また、将来的に交差点西側が4車線に拡幅された場合も、西側部分の平面歩道が廃止され横断歩道橋のみになる可能性があるとの考えが示されました。
以上の県の方針表明を受けて、地域のまちづくり活動団体である、「桜ヶ丘まちづくり市民協議会」が、県に以下の内容の要望書を地域の13自治会長及び関連団体等の署名捺印を添えて提出しました。


南から北方面を撮影
計画では、現位置から東側に折り返しのある片側100メートルの長大なスロープが建設される予定

(1)現在の計画のままだと、このようなことになってしまいます

高齢者にとって歩道橋を上り下りすることになり、スロープを利用することになると歩行距離が大幅に増え高齢者にとってその負担が大きくなります。また車椅子利用者にとってもスロープの上り下りの負担が更に大きく重くなります。健常者にとっても階段の乗降の負担が発生します。

② 歩行距離が長くなるスロープ、階段利用を避けて平面での車道横断をしようとする歩行者が現れ、自動車事故等の危険性が増す可能性が大きくなります。

③ 長大な横断歩道橋が東西にかかり市街地が分断され、地域住民同士の往来が阻害され地域コミュニティの分断を招きます。

④ 神奈川県にとっても重厚長大の歩道橋設置による財政的負担が大きく、歩道橋の新設を抑制するあるいは既存歩道橋を撤去するという昨今の世論の趨勢に反します。
 また歩道橋設置した場合、あまり利用者のいない歩道橋を大きな事業費をかけてわざわざ整備することになります。

⑤ 重厚長大な歩道橋の設置により、私道や市道の出入り口が塞がれて、建物建築の接道条件の阻害や、車の進入等が不可能となるなど多くの課題があります。

(2)なぜ平面横断歩道を無くすのでしょうか

この点については次のような考えがあると推測されます。

①現在の2車線から、右折レーンも含めて5車線に拡幅されるに伴い、横断歩道橋を架けなおす必要があります。

②小学生の通学路に当たるため、歩道橋設置は不可欠になります。

③歩道橋を架けなおす場合、バリアフリーを重視した新たな設置基準となるため、折り返しのスロープを設けることになり、片側100メートルの重厚長大なものとなります。
(しかし車いすでは昇ることが難しい7%の勾配になります。
当然、雨や雪の時、高齢者にとっても危険が伴う勾配なのです。)

④歩道橋を設置した場合、歩道橋の下に横断歩道は設けない指導となっている。

以上が今までの議論から推測される行政側の論理のようです。
しかしながら、小学生の安全性を重視した歩道橋の設置まではわかるとしても、地域住民や高齢者にとってバリアーとなる歩道橋設置は、バリアフリー法の趣旨に反すると思われます。

(3)解決策は

以上の問題点に対して、以下の点が提案、要望されました。

①横断歩道橋計画を撤廃し桜ヶ丘交差点をスクランブル交差点とする、あるいは、平面での歩道を残し、地域住民にとって渡りやすく、地域コミュニティの分断が起こらないような交差点となる工夫を行うことを要望します。

②横断歩道橋は、桜丘小学校の通学児童の安全性を配慮して、旧小林酒店から移設する信号近辺(仮称No.3交差点)に移設・新設することを提案します。

③住民に十分説明する機会を設ける必要があります。
そのため「桜ヶ丘交差点」の計画内容に関する住民説明会を要望します。

(4)みんなの力を結集しよう!

県は以上の要望書を受けて、2019年12月19日に住民説明会を開催しました。説明会には約100名の住民が参加し、ほとんどの住民から平面での歩道橋設置を要望する意見が出されました。
 以上の経緯を経て、現在、まちづくり団体や地域住民と県との交渉が継続しています。
 桜ヶ丘の地域住民の利便性や高齢者負担を軽減するためにも、みんなの力を合わせて桜ヶ丘交差点の平面横断歩道を実現させましょう。